スポーツ選手や力仕事をする肉体労働者に腰痛持ちが多いのは、ご存知の人が多いことでしょう。何故なら、腰に負担がかかるような動きを日常的に行なっているからですね。最近では随分変わりましたが、昔の日本の運動部やスポーツ選手の練習というのは、過酷なら過酷なほど良いという風潮がありました。
肉体に負担をかけるほど身体が鍛えられ、上手になると信じられていたのです。しかし、それは体に負担を掛けるだけで、後に特に足腰を故障してしまう人が多く出ました。腰痛は腰の周辺の筋肉を鍛えれば解消するとも信じられていましたが、最近ではその論理にも疑いが持たれ始めていらっしゃるでしょうね。
つまり、なるべく負担をかけないような運動が望ましいという事になります。それは例えば、フォーム(間違ったままで覚えてしまうと、修正するのがとても大変です)にも言えることです。ただしいフォームであれば負担は少なくて済みますが、しっかりとしたフォームが身についていないと身体の余計な部分に負担がかかり故障の原因となってしまうのです。なるべく腰に負担がかからない良い姿勢で運動をすれば、激しいスポーツでも問題にはなりません。
でも、腰に負担がかかるような体勢で行なってしまったと、軟骨がすり減ったりするような事が起きてしまうんですね。人間は立った時に横から見て、背骨が軽いS字カーブを描く状態の姿勢が一番腰に負担がなく望ましいかもしれません。猫背(円背ともいい、猫のように背中が曲がっていることを指します)の場合だったら、体重(ダイエットというと、つい体重の増減ねかりを気にしてしまいますが、そういうダイエットはリバウンドの元でしょう)が前方にかかってしまう為、バランスを取るために腰に負担が掛かるでしょう。